茨城空港と聞いてどんなイメージを持っているでしょうか。おそらくは多くの人があまりいいイメージを持っていないかも知れません。しかし、事実は異なります。
もうすでに知っている人は利用しまくっていると思いますが、首都圏にお住まいでまだ利用したことのない人は検討することをおすすめします。
目次
茨城空港を利用すべき5つの理由
これから具体的に茨城空港を利用することで得られるメリットを紹介します。利用したことのない人はぜひ検討してみてください。
1.茨城空港は駐車場代が無料!
車で空港まで行く人は、必ず駐車場代が必要になります。もし、羽田空港ならこちらの駐車場の場合は1日1500円くらいはかかるようです。旅行で1週間利用した場合は1万円くらいです。一方、
茨城空港なら駐車場代は無料(タダ)です。
車を所有している人なら空港まで車が基本だと思います。荷物の量にもよりますが大きな荷物を抱えての電車での移動はただの罰ゲームでしかありません。
駐車場代を節約して電車で羽田へ行くよりも楽だと思います。
駐車場ですが、敷地に余裕があるようで繁忙期でも臨時駐車場で対応できるようですので満車の心配は不要です。
2.空港が小さいという大きすぎるメリット
上の図でイメージできますか?
ちなみに、空港のハシからハシまで短距離のウサインボルト選手なら10秒かかりません(笑)
1階の図ですが、これしかありません。しかし、必要な機能はびっしり詰まってます。2階は売店や軽食があって食事や買い物が効率よくできます。そして送迎デッキ(展望デッキ)もありますので空港の離着陸がよく見えます。
ところで、空港が小さいことのメリットですが、
空港が小さいので疲れない
これが最大のメリットです。移動時間が極端に少ないです。意味わかりますか?
羽田空港も成田空港も立派な空港です。でも実は旅行者にとってはあまりメリットがありません。もちろん、食事もいろいろ楽しめたほうがいいし、買い物もたくさんできたほうがいいかもしれません。
しかし、商業的にはいいかもしれませんが、これから飛行機に乗ろうとしている人にとってはあまりメリットがありません。おみやげ物も、広すぎる店舗より小さな効率のよい店舗のほうが、特に時間がない人にとってはメリットがあります。
大型スーパーとコンビニの違いに近いものがあります。大きいからといってメリットではないのです。
食事にしても、茨城空港の2階レストランでは地元の「すぎのや本陣」が入ってますので、そば、かつ丼系の食事が効率よくできます。ちなみにメニューは下記のような感じです。
<すぎのや本陣のおもなメニュー>
- ざる そば・うどん…650円(税別)
- 鴨南蛮 そば・うどん…900円(税別)
- しょぼろ納豆 そば・うどん…850円(税別)
- けんちん そば・うどん…850円(税別)
- しょうゆラーメン…680円(税別)
- みそラーメン…800円(税別)
- タンメン…700円(税別)
- お子様 そば・うどん…350円(税別)
- ソースカツ丼 そば付…980円(税別)
- ネギトロ丼 そば付…900円(税別)
- とんかつ定食 そば付…1,100円(税別)
- ハンバーグ定食 そば付…1,000円(税別)
空港自体がコンパクトであるというメリットをご理解いただけたでしょうか。買い物も食事も空港が最終目的地であれば、お店があったほうが楽しいと思います。
でも、空港は最終目的地ではないですよね。
3.チェックインから搭乗までが超近い
これは上記の「2.空港が小さいという大きすぎるメリット」にも含まれることですが、あえて分けて書かせていただきます。
小さい空港なので国内線のカウンターはスカイマークの1社のみ。迷いようがありません。羽田や成田みたいにターミナルを間違えることもありませんし、でかいカバンを抱えてチェックインカウンターを探し回ることもありません。
茨城空港での普通の過ごし方
空港の玄関を入って国内線なら左側にスカイマークのカウンターがあります。チェックインして荷物を預けます。
反対側にコンビニがありますので必要があれば買い物をします。
おなかが減っていたり、買い物をしたければ2階に上がり用事を済ませます。また、2階に展望デッキがあります。
用事が済んだら1階に降りて検査場へ。検査場を過ぎたらそこはもう待合室です。
羽田や成田空港の場合は検査場から延々と歩かされることが多いかと思います。いくら動く歩道があるからといっても飛行機の乗り場がうんざりするほど遠いときには殺意さえ覚えることもあるかと思います。
その点、茨城空港の場合は検査場を通過するとそこはもう待合室という名のパラダイスです。(言い過ぎかw)
搭乗の準備がおわって、搭乗の案内がされると搭乗チケットをチェックします。おそらく次に衝撃が待ち受けていることでしょう。
建物の出口を抜けるとそこは、白い雪・・・ではなく、
どどーんと、こんな感じ↓で白い航空機が待ってます。すぐ乗れます(笑)
この写真を見て、あることを疑問に思った人もいるかかもしれません。
「雨の日はずぶ濡れかよ?」
そう思われたかも知れません。
雨の日でも大丈夫な理由
先ほどの話に戻りますが、チケットのチェック後、正確に言うと建物の出口を出ると下のような渡り廊下があります。
この渡り廊下の下部をよくみると・・・
可動式になっています。また、航空機に近い方は蛇腹のようになっていて伸縮式になっているようです。これは、2017年7月に導入されたばかりの「エプロンルーフ」といわれるものです。これでもう、
雨の日でも大丈夫!
ということです。
4.手荷物の受取が超早い!
空港到着後、預けた手荷物がなかなか出てこないということは良くありますよね。茨城空港では空港がコンパクトなので、とてもスピーディーに手荷物が出てきます。実際に時間を計ったわけではありませんが、ストレスがないレベルと思います。
ここまで早いと、無理して機内持込にするのがアホらしくなると思います。無理して機内持ち込みするよりも、邪魔な荷物は、とっとと預けて身軽な状態で搭乗しましょう。
正直、茨城空港でギリギリサイズの小型スーツケースを機内持ち込みするのはダサイと思います。(個人の意見ですw)
5.茨城空港の搭乗キャンペーンがマジすごい
IBR搭乗ポイントキャンペーンというものをやってます。(2017年9月現在)
これがとてもお得です。沖縄に5人家族が往復するだけで2万円キャッシュバック&茨城県特産品がもらえます。航空券は必ずとっておいてください。
基本1人片道1ポイントですが、沖縄便はキャンペーンで2ポイント付きます。
IBR搭乗ポイントキャンペーンは基本、10ポイントで1万円キャッシュバック&茨城県特産品がもらえます。
沖縄便で家族5人往復の場合は20ポイントになりますので、2万円キャッシュバックをもらえた上に茨城県特産品を2口分もらえます。
IBR搭乗ポイントキャンペーンは超絶お得
これは絶対覚えておいてください。詳しくはこちらを確認してください。とてもお得です。繰り返しますが航空券は必ずとっておいてください。
それって本当にデメリット?
茨城空港のデメリットを考えてみます。いろいろとツッコミどころ満載の茨城空港と思われていますので解説いたします。
便数が少ない
便数は確かに少ないかも知れません。でも、重要なところはおさえています。
札幌と神戸は1日2便(朝夕)、福岡と沖縄は1日1便(時間帯はいい感じと思います)あります。国際線の上海便を除けばこれしかありません。
茨城空港の国内線および国際線の時刻表は下記の通りです。
<茨城空港 出発便>※2017年9月現在
便名 | 行き先 | 茨城発 | 現地着 |
---|---|---|---|
SKY183 | 神戸 | 07:35 | 08:50 |
SKY791 | 札幌 | 08:35 | 10:00 |
SKY831 | 福岡 | 09:50 | 11:50 |
SKY531 | 那覇 | 11:00 | 14:00 |
9C8988 | 上海(水曜を除く毎日) | 13:20 | 15:50 |
SKY795 | 札幌 | 17:25 | 18:50 |
SKY187 | 神戸 | 19:15 | 20:30 |
<茨城空港 到着便>※2017年9月現在
便名 | 出発地 | 現地発 | 茨城着 |
---|---|---|---|
SKY182 | 神戸 | 08:00 | 09:15 |
SKY790 | 札幌 | 08:55 | 10:20 |
9C8987 | 上海(水曜を除く毎日) | 08:30 | 12:20 |
SKY532 | 那覇 | 14:10 | 16:45 |
SKY794 | 札幌 | 17:10 | 18:35 |
SKY186 | 神戸 | 18:45 | 20:00 |
SKY836 | 福岡 | 18:50 | 20:35 |
しかし、茨城空港を利用し始めて羽田空港に行く機会が激減しました。航空機を利用するときはほとんどが、札幌、神戸(大阪)、福岡、那覇行きの便があれば十分であることが多いからです。
主要なところはおさえているので、あまり不便と思いません。もちろん便数はたくさんあるほうがいいに決まってますが。
まれに、茨城空港からの便が満席の場合は、仕方なく羽田や成田を利用することになります。このときは便数がもう少し多ければ・・・と思うこともあります。
都心から遠い?
東京駅から羽田までは時間帯にもよりますが、およそ最短で40分かかり、浜松町からモノレール利用の場合637円(2017年9月現在)かかります。
一方、茨城空港の場合は高速バスの直行便がありますのでそれを利用するのがおすすめです。時間は1時間40分かかりますが、
高速バスの料金はたったの500円
です。詳しくはコチラをご確認下さい。
東京駅から羽田空港と茨城空港を比較すると、茨城空港はたっぷり1時間余計にかかります。
しかし、「2.空港が小さいという大きすぎるメリット」で説明したように空港が小さいため空港内での移動時間が極端に少ないので、1時間のロスは
体感的にはかなり小さく感じる
と思います。
茨城空港を利用したほうがいい人
茨城空港を利用したほうがいい人とそうでない人がいますので、その解説をします。下記にまとめてみました。下の表は目的地が茨城空港で対応できる場合のみの話です。
関東県別の茨城空港利用おすすめ度(by ラジカル)
都道府県 | コメント | 5段階評価 |
東京都 | 住んでる場所による。車なら茨城空港一択ですね。 | ★★★☆☆ |
神奈川県 | 羽田でいいよね。 | ★☆☆☆☆ |
千葉県 | 住んでる場所による。成田があるから微妙。柏や松戸なら茨城空港一択です。 | ★★★☆☆ |
埼玉県 | 茨城空港一択です。 | ★★★★★ |
群馬県 | 茨城空港一択です。 | ★★★★★ |
栃木県 | 茨城空港一択です。 | ★★★★★ |
茨城県 | 説明不要。 | ★★★★★★★★★★ |
※目的地が札幌、神戸(大阪)、福岡、沖縄および上海(国際線)の場合
繰り返しますが茨城空港は行き先が限られてますので、国内であれば札幌、神戸(大阪)、福岡、沖縄のみ、海外は上海のみです。まず、関東圏で目的地が合えば検討することをおすすめします。
まず、羽田空港の近くの人および、神奈川県民はわざわざ茨城空港に来る必要はないと思います。
一方、北関東の群馬、栃木県のひとは、おそらく車で空港まで行くこと多いと思いますので茨城空港をおすすめします。駐車場代が無料だからです。
また、埼玉県民も同様に茨城空港をおすすめします。車で空港へ行くなら茨城空港一択です。
千葉県民は成田空港がありますので微妙かも知れません。もし、柏や松戸当たりに住んでいるなら茨城空港をおすすめします。
また、上の表は関東を前提としてしまいましたが、福島県の南部地域のひとも茨城空港をおすすめします。
茨城空港から出発のスカイマークのお得な航空券
ここではビジネスを含め、ホテル+航空券のお得なツアーを紹介します。
茨城空港から出発する国内線は、チャーター便を除きスカイマークエアラインのみです。普通に旅行サイトなどで茨城空港出発のツアーやビジネスの出張を探しても、取り扱っていないことがあります。
そこでおすすめするのは、スカイパックツアーズです。
スカイパックツアーズは茨城空港から出発するスカイマークのツアー(ビジネスを含む)を取り扱っています。
航空券のみを買うよりも「ホテル+航空券」を買ったほうが安いこともあります。
この点はくれぐれもご注意ください。
茨城空港建設時に悪口いってたヤツ出てこい!!
茨城空港は建設当初より税金の無駄遣いであると揶揄されてきました。マスコミの論調もみな同じでニュースキャスターも税金のムダ使いであると連呼してました。
もともと、茨城空港は航空自衛隊の百里基地との共用空港ですから、驚くほどお金がかかっていません。
もちろん、新たな滑走路や小さな(←これ重要)空港施設の建設にはお金はかかっていますが、もともと百里基地があった場所なので通常の空港建設にくらべ遙かに小さな金額で建設されました。(同様の地方空港である静岡空港の1/10の建設費ともいわれているようです)
茨城県自体の人口も290万人(東京都の人口の1/3)いるわけですから、それだけでもそれなりの利用者が見込めます。
よって、茨城空港は大成功とまでは行かなくても、それなりの利用者がいるのはわかっていました。
茨城空港の搭乗実績の推移
茨城空港発着便の搭乗実績は基本右肩上がりです。航空会社都合による便の増減がありますが、利用者は着実に増えてるようです。
詳しくは下記の通りです。(東京航空局調べ ※H29.8現在)
データは下記の通り。
年度 | 国内旅客数(人) | 国際旅客数(人) | 旅客数(人) |
---|---|---|---|
平成22年度 | 96,098 | 106,972 | 203,070 |
平成23年度 | 238,135 | 55,068 | 293,203 |
平成24年度 | 308,649 | 99,490 | 408,139 |
平成25年度 | 286,918 | 100,178 | 387,096 |
平成26年度 | 418,504 | 119,711 | 538,215 |
平成27年度 | 403,700 | 150,650 | 554,350 |
平成28年度 | 462,871 | 149,445 | 612,316 |
スカイマーク破綻時もなんとかクリア
2015年にスカイマークは一時破綻しました。その時は、一部で茨城空港オワタとささやかれてましたが、フタを開けてみると一時期便数が減らされましたが、まもなく便数も回復しました。